色々な犬を飼うための覚悟

色々な犬種のデメリットを教えます。

小型犬がかかりやすい病気

小型犬がかかりやすい病気とその対処方法について詳しく解説します。

小型犬は愛らしい外見とは裏腹に、体の小ささゆえに特有の健康リスクがあります。

特に注意が必要な病気とその対処法です。

 

膝蓋骨脱臼(パテラ)

 

膝蓋骨脱臼は、膝の皿が正常な位置から外れる状態で、特に小型犬に多く見られます。

膝蓋骨が外れると、犬は突然足を引きずるようになり、歩行困難や痛みを引き起こします。

 

予防策

 

日常的に犬の体重を適切に管理することで、膝への負担を減らします。

肥満になると膝への負担が増し、脱臼のリスクが高まります。

滑りやすい床や急な段差を避けることも有効です。

 

 

治療法

 

軽度の脱臼の場合、物理療法やサプリメント(グルコサミンやコンドロイチン)を使用することで症状を管理できます。

重度の脱臼には手術が必要になることもあります。

外科的に膝蓋骨を元の位置に固定する手術が行われ、回復にはリハビリが重要です。

 

 

気管虚脱

 

気管虚脱は、小型犬の気管が部分的に閉塞し、呼吸困難や咳を引き起こす疾患です。

特にチワワやポメラニアンに多いとされています。

 

予防策

 

首輪ではなく、ハーネスを使用して、気管への圧力を軽減します。

首に圧力がかかると、気管がさらに弱くなります。

環境のストレスを減らし、過度な興奮や過度な運動を避けることが重要です。

 

治療法

 

軽度の症状には、薬物療法(抗炎症薬や気管支拡張薬)が有効です。

呼吸を楽にする薬を使用し、炎症を抑えることで改善が期待できます。

重度の場合、手術による気管の固定や支えを強化する治療法が取られます。

 

 歯周病

 

小型犬は歯石や歯垢がたまりやすく、歯周病にかかるリスクが高いです。

放置すると、歯が抜けたり、全身に炎症が広がったりすることがあります。

 

 

予防策

 

定期的な歯磨きや、専用のデンタルケアおもちゃ・ガムを与えることで、歯垢の蓄積を防ぎます。

定期的な獣医での歯石除去や、口腔内のチェックも重要です。

 

治療法

 

初期の歯周病には、歯石除去と日常のデンタルケアが有効です。

歯磨きに慣れさせるためには、子犬のころから始めると良いでしょう。

進行した場合、歯の抜歯や感染症を防ぐための抗生物質が必要になることもあります。

 

 

 膀胱結石

 

膀胱結石は、小型犬において尿の中に結晶や石ができ、排尿困難や血尿を引き起こします。

特にダックスフンドヨークシャーテリアでよく見られます。

 

 

予防策

 

尿のpHバランスを保つための食事管理が重要です。

特定の療法食や、水分摂取を促すことで結石の形成を防ぎます。

十分な水分補給を常に心がけ、尿が濃縮されないようにします。

 

治療法

 

軽度の結石は食事療法で解消することがあります。

療法食により、尿のpHを調整し結石を溶かします。

結石が大きい場合や食事療法で効果がない場合は、外科的手術や内視鏡手術で結石を取り除く必要があります。

 

 

 低血糖

 

小型犬、特に子犬は低血糖になりやすいです。

これは血糖値が急激に下がる状態で、意識障害や震え、昏睡状態を引き起こすことがあります。

特にトイプードルやチワワは低血糖になりやすい犬種です。

 

 

予防策

 

小型犬は代謝が速いため、食事は少量を頻繁に与えることが推奨されます。

食事を長時間抜くと、血糖値が急降下しやすくなります。

特に成長期の子犬には、高エネルギーの食事を与えることで血糖値の維持を助けます。

 

 

治療法

 

軽度の低血糖症状には、ブドウ糖の溶液や砂糖水を口に含ませると即効性があります。

重度の場合は、直ちに獣医に連れて行き、静脈内でブドウ糖を投与するなどの

緊急処置が必要です。

 

 

小型犬はその体の小ささゆえに特定の病気にかかりやすい傾向がありますが

日常のケアや予防策を講じることで

これらの病気の発症リスクを大幅に減らすことができます。


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https://youtu.be/iweiUch28Xk