一匹の年老いた犬、名前はハルがいました。
ハルは長年、一人暮らしの老婦人
ミサコと暮らしていました。
ハルはミサコのそばにいつも寄り添い、
家事を手伝うように物を運んだり
散歩を楽しんだりしていました。
ミサコにとってハルは家族であり
友達でもありました。
ミサコはハルが年を取るにつれて
次第に歩くのが難しくなり
視力も弱ってきたことに気づきました。
それでも、ハルはミサコの側を離れることなく
どんなに辛くても一緒に過ごすことを優先していました。
ミサコもまた、ハルがいなくなる日が近づいているのを感じており
その時を恐れていました。
ある日、ハルが突然倒れてしまいました。
ミサコはすぐに獣医に連れて行きましたが
診断は厳しく、ハルの時間はもう長くないと言われました。
ミサコは涙を流しながら、ハルに感謝の言葉を伝え
「あなたがいなければ、私の人生はどれだけ寂しかったことでしょう」
とささやきました。
数日後、ハルは穏やかに息を引き取りました。
ミサコは悲しみに暮れながらも
ハルが幸せだったことを信じて
自分を慰めていました。
しかし、その日の夜
家のドアを叩く音がしました。
不思議に思ったミサコがドアを開けると
そこには一匹の子犬が座っていました。
その子犬はハルと同じような優しい目をしており、まるで
「これからもあなたのそばにいるよ」
と言っているかのようでした。
驚きと感動のあまり
ミサコはその場で涙を流し、子犬を抱きしめました。
ミサコはハルが天国から送ってくれたプレゼントだと信じ
その子犬を「ミライ」と名付けました。
それ以来、ミサコはハルの思い出を胸に抱きながら
ミライと新しい日々を過ごしていくことになりました。
ハルはもういないけれど
その魂はいつまでもミサコの側にいるように感じられ
ミライとの生活はまた新たな幸せをミサコにもたらしました。
そして、ミサコは悟りました。
別れは悲しいけれど
それが新しい始まりを告げるものでもあることを。
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